頭痛の原因は患者様によって様々ですが、重要なことは、その頭痛が生命に危険性があるかどうかを見極めることです。
当院では頭痛に関して(発生時期、痛みの持続期間、頻度、痛みの性状など)、詳しく状態をお聞きして、MRI検査を実施し、その頭痛が一次性頭痛なのか二次性頭痛なのかを総合的に診断いたします。一次性頭痛とは、「頭痛もちの頭痛」で、片頭痛、緊張型頭痛、群発頭痛などがあります。二次性頭痛とは「原因のある頭痛」で、なかには「命にかかわる頭痛」もあります。その代表は落雷のように突然襲う「くも膜下出血」で、いままでに経験したことがない頭痛をきたすことが特徴ですが、出血が少量だと頭痛も軽度で、再出血して重症化する場合があります。したがって少量の出血でも見落とさないようにしなくてはなりません。
MRI検査で脳の出血の有無を確認し脳血管の状態を迅速に把握することで、頭痛の治療を的確に行えるようにしています。大部分の頭痛には有効な治療法が存在しますが、難治性の頭痛もみられます。安易に鎮痛薬を使用していると薬物乱用頭痛になってしまうこともあり、それぞれの状態に応じて、適切な治療・生活改善のアドバイスを行ったりして患者様に寄り添う形で治療を提供しています。